セミナー
ウクレレを通してハワイと金沢のこどもたちの文化交流レポート
ウクレレの音楽を通じて、アロハや文化をシェアして世界をつなげたい
ウクレレの音楽がハワイと金沢のこどもたちをひとつにつなぐ、想いの詰まったイベントをハワイ州観光局がサポート
ウクレレアーティスト、ジョディ・カミサト氏が指導するハワイのウクレレ教室「ウクレレ・ハレ」。ハレはハワイ語で「家」という意味で、このウクレレ・ハレには200人の生徒がウクレレを学びに通っています。
そして金沢で活動するウクレレ教室「ジュニア・ウクレレ・オーケストラ(JUO)」。小学校1年生から高校1年生まで40人の生徒がハワイのウクレレを学んでいます。
「ウクレレの音楽を通じて、アロハや文化をシェアして、世界をつなげたい」という両チームの想いをこのたび、交流という形でサポート。ハワイからは選抜された14~24才までの10人のメンバーとJUOから22名が文化交流を開始しました。
金沢とハワイ 6481kmを結んだインターネット会議
チーム・ハレとチーム金沢は、2019年3月からインターネット会議を通じて、月1回の交流を重ねました。彼らが目指すステージは、2019年8月24日に金沢で行われるウクレレファンが日本中から集うイベント、「ウクレレパイナ」。
インターネット会議では、自己紹介から始まり、互いの文化を教えあったり、言葉を教えあうなどウクレレ以外での交流も育まれています。
また、「ウクレレパイナ」での披露に向け、お互いにプレゼンをしあい、オリジナルの楽曲「Love Sweet Love]を制作しました。英語、日本語そしてハワイ語の歌詞がついた曲は「ウクレレでアロハの心を未来につなげたい」という想いが込められました。
待ちにまった対面の瞬間、チーム・ハレが金沢を訪問
2019年3月から交流を開始して、約半年。チーム金沢が8/20から6日間 金沢に滞在するため来日。ジョディ・カミサト氏を含め11人のメンバーの中には、初めてパスポートを取得してハワイの島を出るメンバーも。
合同練習初日
座る席には距離も見えるほど、お互いに緊張が見えます。でもひとたびウクレレを奏でれば、見る見るうちに両チームの距離はなくなり、ウクレレでセッションしあうなど距離を縮めていました。一緒に歌いながら演奏をするのはこの日が初めて。彼らのウクレレの音色や歌声はすでに息が合っており、とても力強いものに。
交流2日目
金沢駅を代表するスポット、金沢駅鼓門前でナイトパフォーマンスをするため、それぞれのチームの演奏と合同演奏のリハーサルを重ね、チームをよりひとつにしていくことに。
両チームのそれぞれのパフォーマンス目の前で見るのは初めての彼らにとって、とても刺激的で、またよりウクレレを通して交流を深めるきっかけになりました。この日、チーム・ハレからチーム・金沢へお揃いのTシャツをプレゼントし、金沢駅鼓門前へのパフォーマンスに挑みました。
金曜日夜の金沢駅鼓門前には大勢の人が集まり、こどもたちの演奏に思わず足を止める人や、手拍子をして盛り上げてくれる人など金沢駅は大盛り上がりのパフォーマンスとなりました。
交流3日目
この日、チーム・ハレは金沢市内にある「ひばりキッズガーデン」へ。年長さんクラスの園児17名のウクレレレッスンを担当することに。
多くの園児は、この日がはじめてのウクレレ体験となり、またハワイから来たチーム・ハレのメンバーを前に緊張の表情でしたが、ウクレレを通して次第に笑顔に。
30分のレッスンで一緒に演奏できるほど、上手に弾くことができました。
イベント当日
ウクレレパイナは今年で7回目の開催となり、多くのウクレレがファンが会場に集まり、ウクレレの音楽を楽しんでいます。
チーム・ハレとチーム金沢のメンバーにとって、今回最後のパフォーマンス。楽しみたい気持ちと、終わってしまうのが少し寂しい気持ちで迎えたステージの前には、観客席を埋め尽くすほど、多くの人がパフォーマンスを待っていました。
チーム・ハレが3曲、チーム金沢と一緒に制作した楽曲「Love Sweet Love」を披露し、アンコールでもう1曲jを披露。およそ20分のステージは圧巻で拍手喝采の大成功を収めました。
同じ想いを持ったハワイと金沢のチームの交流は、まだ始まったばかり。今回チーム・ハレの金沢への訪問をきっかけにさらに仲を深めることができた両チームにとって、貴重な体験となりました。
この先、未来を担うこどもたちがウクレレを通してアロハをシェアすることで、よりよいハワイ文化の啓蒙につながると信じて。