ハワイスペシャリスト限定ツアー

2024.07.03
ハワイスペシャリスト限定ツアー

アロハプログラムWeek in ハワイ2024【3日目】

2017年よりスタートした「アロハプログラム Week in ハワイ」。ハワイ州観光局とアロハプログラムキュレーターが自信を持ってご紹介する、他では味わえないディープなハワイを体験できる現地発着のツアーです。ハワイが大好きなメンバーが現地で繋がるアロハプログラムだけの特別ツアー!第6回目となる今年は、2024年6月14日(金)~20日(木)まで、オアフ島にて開催いたしました。期間中オアフ島では、太平洋諸島の先住民文化を祝う世界最大級のイベントフェスティバル・パシフィック・アート&カルチャーが開催されていました。

3日目のツアーをレポートいたします。
 

6/16(日)ハワイ語も学べるラウハラ編み体験

キュレーター:ミイラニ・ヨシコ・クーパー氏
アドバイザー:ビル・ケオウア・ネルセン氏モンテ・マッコーマー氏

本日も快晴スタ―トです!

今日はハワイを代表するラウハラ編みの名手であり、ラウハラアーティストでもある、ビル・ケオウア・ネルセン氏によるラウハラ編みのワークショップです。更に、ミイラニ・ヨシコ・クーパー氏も加わり、ラウハラ編みに関連したハワイ語を学びながらハワイの伝統工芸ラウハラを体験しました。

まず、今回の会場ロイヤル・ハワイアン・センター内のヘルモア・ハレ(HELUMOA HALE)で行われたこともとても意味があります。ロイヤル・ハワイアン・センターで文化ディレクターを務めるモンテ・マッコーマー氏は私達がこの場所を使わせていただく許可を得るため、最初にオリを唱えました。そしてこの地がヘルモアと呼ばれるようになった伝説をお話されました。それは1600年代までさかのぼります。この場所は大酋長カクヒヘヴァ一族の居住地でした。ある日、伝説の鶏がカクヒヘヴァを挑発する態度をとり、地面を何度も引っ掻いて飛んでいきました。カクヒヘヴァがその場所にヤシの木を植えると、1万本にまで増えました。その伝説にちなみヘル(引っ掻く)モア(鶏)と呼ばれるようになったそうです。


1700年代になるとカメハメハ大王が登場します。カヌーに乗って、たくさんの戦士と武器(ガン)を持ってワイキキに戦いを挑みにやってきたカメハメハ。オアフ島を治めていたカラニクプレに勝利し1795年ハワイ王国誕生します。その後はカメハメハ一族がヘルモアを居住地としていきます。政治をつかさどる、力の強いアリイや王が住むことが許された場所なのですね。

さらに、3度目の登場、カメハメハ大王のひ孫、パウアヒ。幼少期より宣教師から高い教育を受け、ハワイだけでなく世界とどうかかわっていくかを考える若い世代として、民衆からも期待されていました。カメハメハ大王はパウアヒに巨額の遺産を引き継ごうとしましたが、パウアヒはこれを拒否しました。しかし最終的には全ての財産、土地など全てパウアヒの元へ入ることになります。ハワイでは疫病が流行り、たくさんの人が亡くなっていました。他にも国が抱える問題もたくさんあり、それがパウアヒに重くのしかかります。自身もガンを患いながら、遺産の大半をハワイアンの教育に使うよう遺言書を作成したと言います。その翌年にはパウアヒ自身も亡くなっています。その4年後の1887年には遺言書に基づき、カメハメハスクールを作りました。そして現在も財団は遺言を守り、教育にまつわることにパウアヒの遺産を使っています。

とても深いお話を伺った後は、ビルさんによる感謝と許可のオリを唱えます。ビルさんは8代にわたってハワイの伝統工芸ラウハラを伝承するクム(師匠)です。ラウハラは一度枯れ落ちてしまったプーハラ(パンダナス・ツリー)というハラの木の葉を使って伝統的な編み方を守りながら、バッグ、マット、帽子などを編んでいきます。


まず、どうしてラウハラがハワイで根付くことになったのか、所説ある中の1つは火の女神ペレがハワイへ持ち込んだという伝説です。ペレはハワイ島コハラ地区のハラハラヌイという場所にカヌーでやってきました。ペレがカヌーから降りようとすると足にハラが絡まりました。ペレはそれに腹を立てたため、半神半人カマプアアが牙で土を掘り起こしました。その後ロノアウヒ(航海人)がそのハラの葉で船の帆を作ることを思いついたと言います。ロノアウヒはトンガやタヒチなどでその作り方をシェアしていました。そして二人の子供にその編み方を継承したのがラウハラの始まりと言われているそうです。現在もクアロアランチではラウハラで帆を作っているそうです。

またハラというハワイ語の意味には、去る・亡くなるなどの意味があります。昔は亡くなった人にハラのレイをおくる習慣がありましたが、現在では「始まり」や「終わり」に贈るレイとしても使われているそうです。卒業式とかリタイアなどがそれに当たります。

ビルさんがラウハラを編むとき、ハワイ創世記のクムリポにまでさかのぼる歴史あるラウハラを守ってきた、その光も常に一緒に編み、そして継承していくとおっしゃっていました。
このようにアロハプログラムWeek in ハワイでは、単なるラウハラ編みを体験するだけではなく、その歴史や想いをきちんと伝え、参加者の皆様はそれを受け取った上で、ワークショップを始めました。

今回はブレスレット作りを体験します。ビルさんはハワイ語で編み方を教えていきます。ミイラニさんはそれを細かく説明しながら、皆でブレスレットを編む動き、wili apuni(ぐるっと回して編む)kū i luna(上に立てる)pelu i lalo(下に折る)の3つのハワイ語を口にしながら編んでいきました。







全員同じ市松模様のブレスレットが完成する・・はずですが、いつのまにか違うオリジナルデザインのブレスレットが出来てしまう方もいました。編むという作業はそれだけで編む人の気持ちや心、そしってマナが入り込むそうです。決してネガティブにならず、明るく楽しい気持ちを編み込むことも大切なことの一つ。そしてどんなデザインにも失敗はありません。きちんと編むことが正解ではなく、心を込めて編み込んだデザインが自分に合う、必要な形だそうです。





ハワイの伝統文化を継承し愛する気持ちまで伝わる素敵な時間を過ごすことができました!
 
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