講座詳細
ハワイの宮殿
3つの宮殿を古い年代順に並べると、ハワイ島コナのカイルア湾にあるフリへエ宮殿、ホノルルのヌウアヌ渓谷にあるエマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)、ホノルルのダウンタウンにあるイオラニ宮殿です。
フリへエ宮殿
所在地:ハワイ島カイルア・コナ
■フリヘエ宮殿
1838年にカイルア・コナのアリイ・ドライブ沿いに建てられたフリヘエ宮殿は、かつてハワイの王族たちのお気に入りの別荘でしたが、今日では見事な調度品や美術品が並ぶ博物館となっています。ハワイの3つの宮殿の中でも、フリヘエ宮殿は多くの王族が共用したという点で独特です。カメハメハ大王の曾孫であるルース・ケエリコラニ王女は、このフリヘエ宮殿を第一の住居とし、生涯の大半をここで過ごしました。
現在フリヘエ宮殿は、民間の歴史保存団体「ドーターズ・オブ・ハワイ」によって維持・運営されています。1973年5月25日には国家歴史登録財に指定されました。宮殿の所蔵品には、100年以上に渡って集められた宝物や美術品が含まれています。
フリへエ宮殿は火曜から土曜の午前10時から午後3時まで公開されています。終日ガイド付きツアーが実施されているほか、英語、日本語、デンマーク語、ドイツ語の見学用パンフレットが用意されています。
お問い合わせ
ウェブサイト:www.huliheepalace.net
電話:(808)329-1877
情報提供:ドーターズ・オブ・ハワイ
所在地:オアフ島ヌウアヌ渓谷
エマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)
所在地:オアフ島ホノルル
■エマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)
歴史深いヌウアヌ渓谷のハーナイアカマラマ(ハワイ語で「南十字星」の意)には、過ぎ去りし時代の面影が今も残っています。エマ女王の夏の離宮としても知られるハーナイアカマラマは、19世紀半ばにエマ女王とその家族が、ホノルルでの辛い宮廷生活から一時逃れるために使用した別荘でした。エマ女王はここで、夫カメハメハ四世や息子のアルバート・エドワード・カウイケアオウリ王子とともに、最も幸せな時を過ごしました。
エマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)は、ハワイに数カ所残っているギリシャ復古調の建築物の一つです。木材はボストンで切り出され、1848年にホーン岬経由でハワイに送られました。後々、別荘が売却され民間所有となった際、政府との度重なる協議の末、エマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)とその土地は、民間の歴史保存団体「ドーターズ・オブ・ハワイ」の管理下に置かれることになりました。
エマ女王の夏の離宮(ハーナイアカマラマ)は毎日午前9時から午後4時まで公開され、最終の見学ツアーは毎日午後3時30分に始まります。
お問い合わせ
ウェブサイト: http://daughtersofhawaii.org/
電話:(808)595-3167
情報提供:ドーターズ・オブ・ハワイ
所在地:オアフ島ホノルル
イオラニ宮殿
■イオラニ宮殿
イオラニ宮殿は1874年から1893年までハワイ王国を統治したカラカウア王朝の王宮を修復したものです。うち17年間在位したカラカウア王は、1882年にハワイのリーダーシップと自治の象徴としてこの宮殿を建立しました。カラカウア王の妹で後継者だったリリウオカラニ女王もまた、この宮殿に住み2年間統治しましたが、1893年1月17日のクーデターによりハワイ王朝は崩壊し、暫定政府により退位させられました。その2年後に設立されたハワイ共和国は、リリウオカラニ女王をイオラニ宮殿に8か月間幽閉しました。
イオラニ宮殿は長い間、国定歴史建造物とされており、大規模な修復を経て1978年から一般公開されています。宮殿を訪れ、往年の輝きを取り戻した当時の部屋を回り、王冠や宝石をご覧頂くと、君主制時代の最後の数十年間を追体験できるでしょう。
イオラニ宮殿は「フレンズ・オブ・イオラニパレス」により運営され、月曜から土曜の午前9時から午後4時まで公開されています。ハワイ語、英語、日本語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語 によるガイド付きツアー、またはオーディオツアーが用意されています。
お問い合わせ
ウェブサイト:http://www.iolanipalace.org/
電話:(808)538-1471
情報提供:フレンズ・オブ・イオラニパレス
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藤原 小百合 アンAnne Sayuri Fujiwara担当講師
【インタビュー動画あり】
アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。メリーランド大学学士号取得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。ハワイ、日本でのレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。15年以上、パシフィックリゾートの「キルトパラダイス」(http://www.holoholo.world/kawaraban/category/quilt/)を連載中。 日本でハワイアンキルト本を数冊出版。2006年よりホノルルフェスティバルにおける伝統的ハワイアンキルト展を毎年開催。2013年よりイオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを始め、現在ハワイ在住31年目。