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所用時間5min
2016.04.14

ワイメア渓谷州立公園

ハワイ州立公園の中の絶景、太平洋のグランド・キャニオン

カウアイ島にある州立公園で、国立公園には指定されていませんが、マーク・トゥエインも「太平洋のグランド・キャニオン」と命名したほど、 渓谷の長さは約22km、幅は約2km、深さは約1000m以上あり、太平洋では一番大きな渓谷の絶景を作り出しています。ワイメア渓谷国立公園の大きさは約7.5平方キロメートルあります。 カウアイ島とニイハウ島は、ハワイ諸島の中でも一番古く形成された島です。ワイメアという地名の意味は、赤い水という意味があります。ワイメア渓谷の奥には世界中でも年間の降雨量が最も多い、ワイアレアレ山があります。その山から流れ出るワイメア川の深い割れ目部分の影響により、険しい渓谷が形成されたと言われています。ワイメア渓谷の西側は薄い溶岩で作られ、反対側は厚い溶岩で形成されていることより、ワイメア峡谷の北側にはナパリ・コーストという、北側に切り立った崖が素晴らしい景観が存在します。 ワイアレアレ山が島のほぼ中央に位置するため、その影響で、太平洋上からの貿易風が遮られ、島東部と島西部では極端に気象状況が変化するという、ユニークな島になっています。この地形が形成されたのは数百万年前であり、その長い年月の間に剥き出しになった玄武岩は、天候により今の赤土になったと考えられています。 この峡谷内には野生の野豚や山羊も生息しています。

太平洋のグランドキャニオンと言われるワイメア渓谷

ワイメア渓谷に生息する野生の山羊

カウアイ島の北西部にあるナ・パリ・コースト、ワイメア渓谷、そしてその北側のアラカイ湿原は、大きな浸食により、形成された土地です。従って、ワイメア渓谷にはたくさんのトレイルが集中して存在します。ハワイ固有の植物や鳥などが多く観察できます。トレイルによっては、雨によりぬかるんで道が悪く滑りやすかったり、突然の豪雨で川が氾濫したりするので、きちんとしたガイドがいるツアーに参加するか、下調べを入念にして、上級者と一緒に行くなどを心がけてください。 ワイメア峡谷の一番北側にはプウ・ヒナヒナ展望台があります。ここからはワイメア渓谷がよく見渡せ、晴れている時はニイハウ島も見ることができます。また他にも展望台がいくつかあり、クムヴェラ展望台、ワイメア渓谷展望台、クリフ・ビュー展望台などは、ワイメア・キャニオン・ドライブで結ばれています。またこの道はさらに北のコケエに繋がっています。

 

ワイメア渓谷の展望台から約18マイル(約28km)奥(北の方向)に行くと、コケエ州立公園があります。ここには約50のトレイルがあり、自然歴史博物館もあります。コケエにはノーフォーク松やコアなどのハワイ固有種の植物も多く存在しています。 コケエ・ロードの道路の脇には、ワイメア渓谷が見渡せるプウカペレ展望台があります。ここは整備された駐車場はないですが、ワイポオ滝を眺めることができる絶景ポイントになっています。 ワイメア峡谷州立公園内にはいくつものトレイルが存在します。 簡単なトレイルにはブラック・トレイル、クリフ・トレイル、イリアウ・トレイルなどもあり、ハワイ固有種であるハイビスカス、イリアウ、コアなどの植物や、ハワイ固有の鳥なども見ることができます。

ワイメア渓谷展望台のサイン
 

補足事項

参考資料

Reflections of Kauai – Penny Pence Smith, Island Heritage Publishing
Hawaiian Hiking Trails – Craig Chishom, The Fernglen Press

  • 藤原 小百合 アン
    Anne Sayuri Fujiwara
    担当講師

    【インタビュー動画あり】
    アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。メリーランド大学学士号取得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。ハワイ、日本でのレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。15年以上、パシフィックリゾートの「キルトパラダイス」(http://www.holoholo.world/kawaraban/category/quilt/)を連載中。 日本でハワイアンキルト本を数冊出版。2006年よりホノルルフェスティバルにおける伝統的ハワイアンキルト展を毎年開催。2013年よりイオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを始め、現在ハワイ在住31年目。

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