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ハワイ語格言2
ALOHAの意味を伝える格言2
一世紀も前から現在まで、ハワイの人々のあたたかいおもてなしの心に触れたビジターたちは、島々への郷愁の気持ちとともに彼の地で感じたものを「アロハ・スピリット」と呼び、憧れ懐かしんできました。
ハワイの人たちが共有すると考えられた「アロハ」とは何か? ハワイ語の格言の中に答えを探す。
- ALOHAは鳥
木がない庭に種が落ち芽が出て葉を広げ、茎を伸ばし幹が育つ。枝が伸び葉をつけ花を咲かせる。木がなかった頃の庭と枝を広げた一本の木が育った後の庭には大きな違いがある。それは鳥達のさえずりが聞こえるようになること。木は鳥を引き寄せてくれる。
ハワイにこんなハワイ語の格言があります。
"He manu ke aloha, ʻaʻohe lālā kauʻole."
「ALOHAは鳥と同じ、枝のない木にはとまれません」
たくさんのアロハが集まってきてしまう、そういう枝を広げた木のようになりなさい。そう教えてくれているようです。
- ALOHAはレイ
大切な人に草花で編んだレイを贈るハワイの習慣、なんて質素で贅沢でしょう。
首にレイをかけていただくとき、それは幸せの瞬間です。
そのレイが、贈り主の気持ちの込もった手作りのものなら、なおのこと。
幸せな気持ちは、胸から漂う草や花の香りを楽しんでいる間、ずっと続きます。
ハワイの人はレイを恋人にたとえたり、愛する気持ちにたとえます。
こんな格言があります。
"E lei kau, e lei hoʻoilo i ke aloha."
「夏も冬も胸にかけているレイ、それがALOHA」
こんなのもあります。
"E lei no au i ko aloha."
「あなたのALOHAをレイのように身につけていよう」
レイはALOHAです。
- ALOHAは声
ハワイの人たちが話すのを注意して聞いてみると、発声やトーンが心地よいことに気づきます。
ハワイは「声」を大切にする文化。
ハワイの歌・詠唱に使われる発声法がいくつもあります。
ハワイアンが声にこだわるのには、ハワイが文字を持たない文化、口承伝承の文化だった歴史的背景と無関係ではないでしょう。
ハワイ語の格言にこんな言葉があります。
"He ʻolina leo ka ke aloha."
「喜びは、愛宿る声にある」
ALOHAな声で話してみませんか?
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よしみ Nui だいすけDaisuke Yoshimi担当講師
【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
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公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/