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所用時間5min
2017.10.30

歌の中のハワイ語 動物

ハワイ語は歌の中に生きています。
このチャプターでは、歌の中で使われる固有の言い回し、土地の名前、植物の名前を歌詞のなかに探しました。その結果、植物の名前ににいたっては、10曲中9曲の割合で歌詞に現れることがわかりました。レイの文化を持つハワイらしい特徴といえます。
では、動物はどうなのでしょう?
このページでは歌の中に登場する動物を調べてみることにします。

ハワイ語の歌に動物(魚類を含む)が登場する割合はどのくらいなのか。
ハワイの歌300曲から言葉を集めたハワイ語の辞書『たくさんのメレから集めた言葉たち』全3巻のデータによると、300曲中88曲。およそ3割であることがわかりました。植物の9割と比べると格段に少ない。種類も限定されていて、全部で12種。鳥が7種、魚が4種、残りの1種は馬という結果でした。

では、ハワイアン・ソングで人気の動物トップ5をカウントダウンしていきましょう。
※括弧内は300曲中の登場曲数

 

5.イワ ʻiwa (3)
(鳥)グンカンドリ
「目を引くのは空に浮かぶイワ鳥」
(オル・オ・プウラニ)

 

4.マモ (5)
(鳥)クロハワイミツスイ。アトリ科のハワイ固有種。
全身を黒い羽で覆われ、尾のあたりに一部黄色い羽を持った鳥。ハワイ島に生息していたが19世紀に絶滅。
「鳥捕りアリイ現る、マモの羽に飾られて」
(カラカウア)

 

3.リオ (6)

「私たちはヌウアヌの山の手、静かに進む馬車の中」
(エ・ホイ・ケ・アロハ・イ・マウナウィリ)

 

2.イイヴィ (8)
(鳥)赤色のハワイミツスイ。
「私に相応しい相手、森にいる赤羽のイイヴィ」
(イミ・アウ・イア・オエ)

 

1.マヌ (34)
鳥、羽のある生きもの全般
「いつも思うあの場所、鳥たちが喜ぶ場所」
(ムリワイ)

 

  • よしみ Nui だいすけ
    Daisuke Yoshimi
    担当講師

    【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
    facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
    公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/

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