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所用時間5min
2014.01.18

ハワイ伝統工芸のいろいろ

現代に伝わるハワイアン工芸職人技術

  • ハワイの代表的伝統工芸

ハワイの人々が手作りする工芸品のなかで、伝統工芸と呼ぶにふさわしいものとして以下のものがあげられます。


レイ
主に草花で作る首飾り。
つなぎ方、編み方によってスタイル名が異なる。 枝の樹皮と葉で編むマイレ・レイ、シダを編み込むパラパライのレイ、花を一輪ごとに糸でつなぐプルメリア・レイ、葉をロープ上に編んでいくティー・リーフ・レイなど。生花、生草でつくるレイの寿命は短い。役割を終えたレイは自然に帰すのがルール。 木の実や種で作られるレイは、繰り返し使うことができるのが利点。代表的なのがククイ・レイ。


シェル・レイ
ハワイアンは貝殻でもレイを作る。
とくに希少なニイハウ島のシェルを使ったものをカヘレラニと呼び、ハワイが誇るジュエリーとして高価で売買される。カヘレラニはハワイ語で「天国への道」という意味で、ニイハウ島の王様の名前。

マイレ・レイ

フェザー・レイ
鳥の羽で作られるレイ。ハワイ語でレイ・フル。
カプ(禁制制度)のもとに生活していた時代、地位の高い女性が、作り身につけることが許された唯一の装飾品がレイ・フルだったとされる。なかでももっとも価値が高かったのが、マモやオーオー鳥の羽で作られた黄色一色のレイ・フル。帽子の伝来後は、男女ともに帽子に巻いて飾るのが一般的になった。

フェザー・レイ
Nui Daisuke

カパ
樹皮を叩いて伸ばした生地。
18世紀頃、西洋に”発見”されたころのフラ・ダンサーは、腰から膝を覆ったカパ生地の巻きスカートを身につけて踊っていたと記録されている。 色づけの染料には、花や葉の絞り汁が使われた。カパ作りはハワイ女性の仕事、家事のひとつと見なされていた。


ラウハラ
パンダナス(タコノキ)の葉のハワイ語。 枯れた葉を一定の幅に割いたものを編み込んで、マットやバスケット、団扇、草履などの日用品や、カヌーの帆を作った

ラウハラ
Nui Daisuke

ハワイアン・キルト
1820年代に宣教師に持ち込まれた布と裁縫技術、そして当時のアメリカで流行していたパッチワーク・キルトの手法を取り入れて、ハワイならではの独自のデザインで発展したキルト。自然の植物をモチーフにしたものが主流で、アップリケのデザインはエコー・キルティングの縫い目の波に浮かんでいるのが特徴。


©Anne's Hawaiian Quilt

ハワイアン・キルト
Nui Daisuke

  • よしみ Nui だいすけ
    Daisuke Yoshimi
    担当講師

    【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
    facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
    公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/

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