講座詳細

受講履歴を確認する
所用時間5min
2021.03.30

カホオラウェ島のメレ「Mele O Kahoʻolawe」

ここがポイント

「爆撃の島」だった黒歴史を経て、ハワイに返還されたカホオラヴェ島をたたえる歌『メレ・オ・カホオラヴェ』の歌詞を知る

ハワイ語で「歌」を「メレ (mele)」といいます。
草花を紡いでレイを編むように、ハワイアンは言葉を紡いでメレをつくります。
そのメレで、人や出来事や場所をたたえます。
メレの中にハワイアンの考え方や価値観が透けて見えてきます。
ではハワイの島々はメレの中でどのように歌われているのでしょう。
カホオラヴェ島をたたえるメレをセレクトしてご紹介します。



マウイ島沖に浮かぶ無人島は、かつてはカナロア(ハワイ四大神の一柱、海神)と呼ばれた聖地、カホオラヴェ島。
真珠湾攻撃以降、米軍の爆撃演習の地にされてしまった島です。
1970年代、ハワイアンにとっての聖地であるこの島を取り戻そうとハワイの人々に呼びかけ、島返還運動のテーマ曲になったのが『メレ・オ・カホオラヴェ』。
今もハワイアン・アーティストに歌い継がれるこのメレに、どんな思いが込められているのか、歌詞を見てみよう。

Mele O Kahoʻolawe
(Harry Kūnihi Mitchell)

Aloha kuʻu moku ʻo Kahoʻolawe
Mai kinohi kou inoa ʻo Kanaloa
Kohemālamalama laukanaka ʻole
Hiki mai nā pua e hoʻomalu mai

Alu like kākou, lāhui Hawaiʻi
Mai ka lā hiki mai i ka lā kau aʻe
Kūpaʻa a hahai, hōʻikaika nā kānaka
Kau liʻi mākou, nui ke aloha no ka ʻāina

Hanohano nā pua o Hawaiʻi nei
No ke kaua kauholo me ke aupuni
Paʻapū ka manaʻo no ka pono o ka ʻāina
I mua nā pua, lanakila Kahoʻolawe




愛しい島、カホオラヴェ
元の名前はカナロア
コヘマラマラマ、人の姿なし 
護る人々が来るまで

皆で団結しよう、先住ハワイアン
日出ずる地から日沈む地まで
立ち上がって続け、民衆よ挑め
我らは少数でも、大きな故郷愛

気高きはハワイ人民
民主闘争の相手は政府
思いは集まる、大地の権利のため
進め民衆、カホオラヴェ島に栄光あれ

(訳詞:よしみだいすけ)


 
  • よしみ Nui だいすけ
    Daisuke Yoshimi
    担当講師

    【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
    facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
    公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/

関連講座
メンバー登録してアロハプログラムを楽しもう!

ハワイについて学ぶならまずはメンバー登録がおすすめ!