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所用時間5min
2020.08.21
リケリケが残した歌
ここがポイント
兄のカラカウア、姉のリリウオカラニ、弟のレレイオホクと合わせてハワイ王国の音楽一家四天王「Nā Lani ʻEhā」と謳われるリケリケが残した歌のなかから、今も歌い踊り継がれるポピュラーな2曲を紹介する。
草花を集め紐でつないだり編んだりしてつくるのがレイ。レイを作る人をハク・レイと呼ぶ。同様に、言葉を選び集めてメレ(うた)を紡ぐ人はハク・メレ。
ハワイでは、ハク・メレによって多くのメレが王族のために紡がれ、歌い踊られてきた。王族自身がすぐれたハク・メレだった例も多い。
ハワイ王国の王族たちのなかから、後世に残るメレを紡いだ人とその歌の内容を紹介する。
リケリケが残した歌
プリンセス・リケリケ(ミリアム・リケリケ・ケカウルオヒ・ケアヒラパラパ・カピリ)は1851年にオアフ島ホノルルに生まれ、1887年に36歳で亡くなったハワイ王国プリンセス。
第7代国王カラカウアと第8代国王リリウオカラニの妹で、プリンセス・カイウラニの母親。
ピアノ、ウクレレ、ギターが弾ける音楽家だった。
1870年、19歳で結婚。相手は35歳のスコットランド人ビジネスマン。
1874年、兄のカラカウアが王になりプリンセスになる。
1875年、カイウラニを出産。
姉のリリウオカラニに次ぐ王位継承者だったが、姉が王位につく前(1887年)に亡くなった。
兄のカラカウア、姉のリリウオカラニ、弟のレレイオホクと合わせて4人の兄弟姉妹は、ハワイ王国の音楽一家四天王「ナー・ラニ・エハー Nā Lani ʻEhā」と謳われ歴史に残る数々の歌を残した。
リケリケが残した歌のなかから、今も歌い踊り継がれるポピュラーな2曲を紹介する。
ʻĀinahau
アイナハウ
オアフ島の王族邸としてワイキキにあった家がこの歌のテーマ。
「アイナハウ ʻĀinahau」とは、夫とともに暮らし始めたその家にリケリケが付けた名前。「ひんやりとした土地」という意味のハワイ語。
現在プリンセス・カイウラニ・ホテルが建つ場所周辺がかつてのアイナハウで、敷地内を流れる小川がワイキキの海につながっていた。
Na ka wai lūkini, wai anuhea o ka rose
E hoʻopē nei i ka liko o nā pua
Na ka manu pīkake, manu hulu melemele
Nā kāhiko ia o kuʻu home
Hui:
Nani wale kuʻu home o ʻĀinahau i ka ʻiu
I ka holunape a ka lau o ka niu
I ka uluwehiwehi i ke ʻala o nā pua
Kuʻu home, kuʻu home i ka ʻiuʻiu
(歌詞:Likelike)
まさに香水、爽やかなバラの香り
芳香を放つ葉芽
孔雀に黄色い羽の鳥たち
飾りつける我が家を
コーラス:
なんて美しい我が家、優雅なアイナハウ
風に吹かれて葉を鳴らすヤシ
緑に溢れ花々が香る
我が家、立派な我が家
(訳詞:よしみだいすけ)
Kuʻu Ipo I Ka Heʻe Puʻe One
クウ・イポ・イ・カ・ヘエ・プエ・オネ
「私の愛しい人は波打つ砂の丘に、小石を洗う波音とともに」という歌い出しで、過ぎ去ってしまった恋人との愛に溢れた日々を懐かしむ。哀愁漂うメロディーが、幸せとは言えない結婚生活を送ったプリンセスの胸の内を伝えるようだ。
Kuʻu ipo i ka heʻe puʻe one
Me ke kai nehe i ka ʻiliʻili
Nipo aku i laila ka manaʻo
Ua kiliʻopu māua i ka nahele
Hui:
Eia la e maliu mai
Eia ko aloha i ʻaneʻi
Hiki mai ana i ka pō nei
Ua kiliʻopu māua i ka nahele
(歌詞:Likelike)
私の愛しい人はサンドバーでサーフィン
小石を洗う波音とともに
懐かしい場所を思い出す
恍惚の二人は森の中
コーラス:
ここ、気づいて
ここにあなたの恋人
会いに来た昨夜
恍惚の二人は森の中
(訳詞:よしみだいすけ)
ハワイでは、ハク・メレによって多くのメレが王族のために紡がれ、歌い踊られてきた。王族自身がすぐれたハク・メレだった例も多い。
ハワイ王国の王族たちのなかから、後世に残るメレを紡いだ人とその歌の内容を紹介する。
リケリケが残した歌
プリンセス・リケリケ(ミリアム・リケリケ・ケカウルオヒ・ケアヒラパラパ・カピリ)は1851年にオアフ島ホノルルに生まれ、1887年に36歳で亡くなったハワイ王国プリンセス。
第7代国王カラカウアと第8代国王リリウオカラニの妹で、プリンセス・カイウラニの母親。
ピアノ、ウクレレ、ギターが弾ける音楽家だった。
1870年、19歳で結婚。相手は35歳のスコットランド人ビジネスマン。
1874年、兄のカラカウアが王になりプリンセスになる。
1875年、カイウラニを出産。
姉のリリウオカラニに次ぐ王位継承者だったが、姉が王位につく前(1887年)に亡くなった。
兄のカラカウア、姉のリリウオカラニ、弟のレレイオホクと合わせて4人の兄弟姉妹は、ハワイ王国の音楽一家四天王「ナー・ラニ・エハー Nā Lani ʻEhā」と謳われ歴史に残る数々の歌を残した。
リケリケが残した歌のなかから、今も歌い踊り継がれるポピュラーな2曲を紹介する。
ʻĀinahau
アイナハウ
オアフ島の王族邸としてワイキキにあった家がこの歌のテーマ。
「アイナハウ ʻĀinahau」とは、夫とともに暮らし始めたその家にリケリケが付けた名前。「ひんやりとした土地」という意味のハワイ語。
現在プリンセス・カイウラニ・ホテルが建つ場所周辺がかつてのアイナハウで、敷地内を流れる小川がワイキキの海につながっていた。
Na ka wai lūkini, wai anuhea o ka rose
E hoʻopē nei i ka liko o nā pua
Na ka manu pīkake, manu hulu melemele
Nā kāhiko ia o kuʻu home
Hui:
Nani wale kuʻu home o ʻĀinahau i ka ʻiu
I ka holunape a ka lau o ka niu
I ka uluwehiwehi i ke ʻala o nā pua
Kuʻu home, kuʻu home i ka ʻiuʻiu
(歌詞:Likelike)
まさに香水、爽やかなバラの香り
芳香を放つ葉芽
孔雀に黄色い羽の鳥たち
飾りつける我が家を
コーラス:
なんて美しい我が家、優雅なアイナハウ
風に吹かれて葉を鳴らすヤシ
緑に溢れ花々が香る
我が家、立派な我が家
(訳詞:よしみだいすけ)
Kuʻu Ipo I Ka Heʻe Puʻe One
クウ・イポ・イ・カ・ヘエ・プエ・オネ
「私の愛しい人は波打つ砂の丘に、小石を洗う波音とともに」という歌い出しで、過ぎ去ってしまった恋人との愛に溢れた日々を懐かしむ。哀愁漂うメロディーが、幸せとは言えない結婚生活を送ったプリンセスの胸の内を伝えるようだ。
Kuʻu ipo i ka heʻe puʻe one
Me ke kai nehe i ka ʻiliʻili
Nipo aku i laila ka manaʻo
Ua kiliʻopu māua i ka nahele
Hui:
Eia la e maliu mai
Eia ko aloha i ʻaneʻi
Hiki mai ana i ka pō nei
Ua kiliʻopu māua i ka nahele
(歌詞:Likelike)
私の愛しい人はサンドバーでサーフィン
小石を洗う波音とともに
懐かしい場所を思い出す
恍惚の二人は森の中
コーラス:
ここ、気づいて
ここにあなたの恋人
会いに来た昨夜
恍惚の二人は森の中
(訳詞:よしみだいすけ)
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よしみ Nui だいすけDaisuke Yoshimi担当講師
【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/
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