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モロカイ島のメレ「Molokaʻi Nui A Hina」
モロカイ島をたたえる歌として親しまれているハワイアン・ソング『モロカイ・ヌイ・ア・ヒナ』の歌詞を知る
ハワイ語で「歌」を「メレ (mele)」といいます。
草花を紡いでレイを編むように、ハワイアンは言葉を紡いでメレをつくります。
そのメレで、人や出来事や場所をたたえます。
メレの中にハワイアンの考え方や価値観が透けて見えてきます。
ではハワイの島々はメレの中でどのように歌われているのでしょう。
モロカイ島をたたえるメレをセレクトしてご紹介します。
モロカイ島をたたええるご当地ソングとして親しまれているメレに『モロカイ・ヌイ・ア・ヒナ』があります。
曲名になっているのはモロカイ島を指す決り文句。
「偉大なモロカイ、ヒナの子」という意味で、ハワイ諸島の成り立ちを伝える神話が由来になっています。
オアフ島のすぐ隣に位置しながら、時代をいくつもさかのぼった向こう側にあるような島、モロカイ島。メレにどのように歌われているのか見てみましょう。
Molokaʻi Nui A Hina
(Traditional)
Ua nani nā hono a Piʻilani
I ke kū kilakila i ka ʻōpua
ʻO kuʻu pua kukui aia i Lanikāula
ʻO ka hene waiʻolu lana mālie
Hui:
Ua like nō a like lā
Me kuʻu one hānau
Ke poʻokela i ka piko o nā kuahiwi
Me Molokaʻi nui a Hina
ʻĀina i ka wehiwehi
E hoʻi nō wau e pili
E ka makani ē
E pā mai me ke aheahe
ʻAuhea kuʻu pua kalaunu
Kiʻekiʻe Hālawa i ke alo o nā pali
Ka heke nō ia i kaʻu ʻike
Lupalupa lau lipo i ke oho o ka palai
Ma kuʻu poli mai ʻoe e hoʻoheno nei
なんて美しい、ピイラニの湾
高々と立つ、雲に向かって
私のククイの花、ラニカウラに
なだらかなスロープ、おだやか
よく似ている
私の生まれ故郷に
崇高な山の頂上
ヒナの偉大なモロカイ
森の大地
私は戻って離れない
風よ
吹けよそよ風
私のクラウン・フラワーよ
ハラワは雄大、切り立つ山肌
最高の景色
元気に育つ緑、パライの葉
私の胸の中にあなたを慈しむ
(訳詞:よしみだいすけ)
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よしみ Nui だいすけDaisuke Yoshimi担当講師
【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/